2022年春。鎮南山の中腹にある臼杵港が一望できる墓地。純希は墓前で忘れざる過去を振り返る。

それはちょうど10年前、リーマンショックという未曾有の混乱、そして東日本大震災という果てしない喪失、日本がまるで未来から取り残されてしまったような、そんな時代だった。

大学受験を前に利き手の複雑骨折という大けがで入院を余儀なくされた純希が入った病室の先客は、余命わずかの患者たち。彼らのむき出しの人間性を前になすすべなく委縮し、混乱する純希。

果たして彼らとの時間は生きる指標を見つけられないままでいた純希の心に何をもたらしたのか──今、モラトリアムに陥ってしまったすべての「心」を優しく包む、再生と希望の物語。

久家の大蔵

梶原涼晴

林佑太郎
山本龍兵
岩崎紗也加
甲斐直人
長谷川凜
藤澤早希
梶原涼晴
中村有里（SAXOPHONE）

中村有里1st Album「Colors」（FUJIPACIFIC MUSIC INC.）よりGreen Breeze、Pink Spark、 Gold City Lights、他

合同会社ドリームシーズ

臼杵市、臼杵市教育委員会

奥田舞

舞台監督：山本龍兵
照明：GROUP THEATRE
音響：太田直樹

サーラ・デ・うすき、とうぼ小児科医院、アクターズクリニック臼杵サテライト、DIVINE (順不同・敬称略)